上野動物園の野良ガイド③ アジアゾウ⇒ニホンザル
動物園の花形、アジアゾウや。
花子…。(涙)
最大の陸棲動物だが、アフリカゾウよりは一回り小さい。
見分け方は、頭にふたつこぶがあって、耳が小さめで、背中が丸いのがアジアゾウ。
ゾウの鼻は筋肉でできており、とても器用。 体が大きくなるにつれ、口で直接食事や水飲みがやりずらくなり進化した模様。 未来の人は、ゾウの化石からこの鼻を再現できるのだろうか… そう思うと、直にこの不思議な姿を見れる幸せをかみしめたい。
東園では唯一、屋内展示場で見られる大型動物。16時を過ぎても見学可能なので安心(4時を過ぎると、小屋に入って見られなくなる動物が出てくる)。ちなみに西園では、キリン・オカピとカバが屋内展示で4時以降も見学可能。これ重要。
なお、多摩動物公園では、アフリカゾウとインドゾウの両方を見ることができる。 アフリカゾウの砥夢は、愛媛の砥部動物園からきたのでこの名前。砥部で生まれてとても話題になったのだが、もう9歳か…
佐助はしっぽがないからすぐ分かるわな。
みんなが知っているゾウやライオンのような動物も、今は野生から動物園にくることはほとんどない。
今や動物園も、絶滅危惧種の種の保存の大きな一翼を担っている。 繁殖のために特定の動物園に固めることもある(ニシゴリラもそう)。結果として、看板だった動物がいなくなった動物園も存在する。
多分、動物園でこれだけの種類の動物が見られるのは今だけ。「いつでも、いつまでも見られる」ものではないことを知り、関心を持ってもらえると嬉しい。
何やマジメやな。
実感こもっとるからな。
次はサル山や。
見ていて飽きんよな。
ニホンザルは、大きく分けるとヒヒ系統。身近過ぎてずっとニホンザルはニホンザルとして認識していたが、そう言われるとマントヒヒ等と顔が似ている。 少なくともコロブス系統のカワイイ系の顔ではない。
上野のサルは、下北半島からやってきている。 東北の冬は厳しいので、サル達は秋にはせっせとエサを食べる習慣があった。 でも動物園では年中一定のエサがもらえるので、一時期肥満が問題になった。 今では季節ごとに種類や量を調整し、野生に近づけているらしい。頭が下がる。
ちなみに上野ではサルの体重計が設置されているので、ラッキーな人はサルの体重を直接確認できる。だいたい柴犬くらいの模様。
その情報どこから仕入れんねん。
季刊「どうぶつと動物園」は常識やろ。
ちなみに井の頭動物園のサル山はニホンザルではなく、アカゲザルである。 とても近く交配も可能だが、尻尾が長い。 外来種だが、最近千葉で野生化して問題になっている。
見かけたら尻尾に注目や。
いやいや、そうそう会わんわ。